【体験談】ワーケーション中の仕事術:生産性を維持・向上させる方法
ワーケーションで「仕事」を疎かにしないための心得
ワーケーションは、非日常の環境でリフレッシュしながら仕事ができる魅力的な働き方です。しかし、「旅行気分になってしまい、仕事に集中できないのではないか」「生産性が落ちてしまうのではないか」といった不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。Webデザイナーとして働く私も、初めてワーケーションを経験する前は同じような懸念を抱えていました。
この記事では、私の実際の体験に基づき、ワーケーション中に仕事の生産性を維持・向上させるために実践している具体的な方法や工夫をご紹介いたします。これからワーケーションを検討されている方、特に初めての方の不安を少しでも解消し、充実したワーケーションを実現するための一助となれば幸いです。
1. 仕事環境選びは何よりも重要です
生産性を維持するためには、まず「どこで仕事をするか」が非常に重要です。観光地のリゾートホテルや景色の良いカフェも魅力的ですが、仕事に集中できる環境かどうかは別問題です。
私の経験では、以下の点を考慮して場所を選ぶようにしています。
- 安定した高速インターネット環境: これがないと話になりません。事前に施設のWi-Fi速度や有線LANの有無を確認することは必須です。複数のデバイスを同時に接続することや、大容量ファイルのやり取りが必要な場合は、特に注意が必要です。
- 電源の確保: ラップトップやスマートフォン、場合によっては外部モニターなどの充電が必要です。座席の近くに十分な数のコンセントがあるか確認します。タコ足配線や延長コードがあると安心です。
- 快適な作業スペース: 長時間作業することを考えると、適切な高さのデスクと、疲労を軽減する椅子が重要です。狭いカウンター席やソファ席での長時間の作業は、身体への負担が大きく、集中力も持続しにくくなります。
- 静かで落ち着いた雰囲気: 周囲の音が気になると集中力が途切れてしまいます。 BGMの音量や話し声の大きさなど、実際に利用した方のレビューなどを参考にすると良いでしょう。個室やブース席のある施設は非常に有効です。
私の場合は、午前中は宿泊施設の共用ワーケーションスペースや、事前にリサーチしておいたコワーキングスペースで集中的に作業し、午後は気分転換も兼ねて景色の良いカフェでメールチェックや軽作業を行う、といった使い分けをすることがあります。
2. 厳格すぎないタイムマネジメントを意識する
「ワーケーションだから」と過度に仕事を詰め込みすぎたり、逆に「遊びたい」気持ちに流されすぎたりすると、バランスを崩し、結果的に生産性が落ちてしまいます。
私が心がけているのは、「厳格すぎないタイムマネジメント」です。
- 仕事時間と自由時間の明確な区切り: 事前に「何時から何時までは仕事時間」「何時から何時までは自由時間」と大まかに決めておきます。チームメンバーとの連携が必要な場合は、コアタイムに合わせて仕事時間を設定します。
- 「やることリスト」の作成: その日にやるべきタスクを具体的にリストアップします。これにより、仕事時間の始まりに迷うことなく、すぐに作業に取り掛かることができます。完了したタスクにチェックを入れることで達成感も得られます。
- 休憩時間の有効活用: 集中力が持続するのは限られた時間です。ポモドーロテクニックのように、短い休憩をこまめに入れるのも有効です。休憩時間に少し外を散歩したり、コーヒーを淹れたりするだけでも気分転換になり、その後の集中力が高まります。
- 柔軟性も持つ: ワーケーション中は予期せぬ発見や魅力的なイベントに出会うこともあります。あまりガチガチに時間を決めすぎず、状況に応じて柔軟に対応することも大切です。「この日は午前中で仕事を切り上げ、午後から観光しよう」といった計画的な変更であれば問題ありません。
3. ツールと持ち物を最大限に活用する
リモートワークの経験があれば、様々なツールやガジェットを活用されていると思いますが、ワーケーションならではの役立つものもあります。
- ノイズキャンセリングイヤホン: 周囲の騒音を遮断し、集中力を高めるのに非常に効果的です。オンライン会議の際も、自分の声だけをクリアに届けやすくなります。
- モバイルモニター: 画面が一つ増えるだけで、コーディングやデザイン作業の効率は格段に向上します。最近は軽量で持ち運びやすいものも増えています。
- ポケットWi-Fiまたはスマートフォンのテザリング: 施設のWi-Fiが不安定だったり、屋外で急な作業が必要になったりする場合に備えて、予備の通信手段があると安心です。
- オフラインで作業できる準備: インターネットが使えない状況に備え、ローカル環境で作業を進められるように、必要なファイルや資料は事前にダウンロードしておきます。
これらのツールや持ち物は、私のワーケーションにおける「相棒」とも言える存在です。
4. 心構えとチームとの連携
最後に、精神的な側面とチームとの連携について触れておきます。
- 完璧を求めすぎない: ワーケーションは仕事と休暇を両立させるものです。普段通りの100%のパフォーマンスを維持しようと気負いすぎると、かえって疲れてしまいます。「いつもより少しリラックスして取り組もう」くらいの気持ちでいる方が、結果的に良いパフォーマンスに繋がることもあります。
- チームとのコミュニケーション: ワーケーション先からでも、チームメンバーとの密なコミュニケーションは不可欠です。チャットツールやオンライン会議システムを活用し、報連相をこまめに行うことで、チーム内の連携をスムーズに保つことができます。タイムゾーンが異なる場合は、事前にすり合わせをしておくなどの配慮も重要です。
- ワーケーションを楽しむ: これが最も大切かもしれません。非日常の環境を楽しむ気持ちが、心身のリフレッシュに繋がり、それが結果として仕事へのモチベーションや集中力向上にも繋がります。
まとめ
ワーケーション中の仕事の生産性を維持・向上させることは、適切な準備と工夫によって十分に可能です。
- 仕事に集中できる環境選び
- メリハリをつけるタイムマネジメント
- 効率を上げるツールと持ち物の活用
- 柔軟な心構えとチームとの連携
これらの点を意識することで、ワーケーションを単なる「場所を変えて仕事をする」だけでなく、仕事の質を高め、さらにプライベートも充実させる素晴らしい機会とすることができるでしょう。
初めてのワーケーションに不安を感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。この記事でご紹介した内容が、皆様のワーケーション計画の一助となれば幸いです。