【体験談】自己投資としてのワーケーション：学習時間を確保するリアルな過ごし方
はじめに：仕事だけじゃない、自己投資としてのワーケーション
リモートワークが浸透し、ワーケーションを検討される方が増えています。仕事の効率化やリフレッシュを目的にされる方が多いかと思いますが、私自身はワーケーションを「自己投資」、具体的にはスキルアップや自己学習のための貴重な機会としても捉えています。
普段の生活では、仕事が終わると家事や他のタスクに追われ、なかなか集中して学習する時間を確保するのが難しいと感じることもあります。しかし、ワーケーションであれば、環境を変えることで、仕事以外の時間も有効活用できるのではないかと考えました。
この記事では、私が実際にワーケーションでスキルアップや自己学習に取り組んだ経験をもとに、どのような準備や工夫が必要だったのか、そしてリアルな成果や課題についてお話ししたいと思います。これからワーケーションで学びの時間を持ちたいと考えている方の参考になれば幸いです。
スキルアップワーケーションの目的設定と計画
「ワーケーション中に何か学ぼう」と漠然と考えていても、なかなか実行に移せないことがあります。まず大切なのは、何を、なぜ学ぶのか、そしてどのくらいの時間を確保したいのかを具体的に決めることです。
私の場合は、新しいプログラミング言語の習得を目標に設定しました。普段の業務では使わない技術でしたが、将来的なキャリアアップのために必要だと感じていました。具体的な学習内容（例：オンライン講座の〇〇を修了する、特定の技術を使った簡単なアプリケーションを作るなど）と、1日あたり1〜2時間の学習時間を確保するという目標を立てました。
このように目的と計画を明確にすることで、ワーケーション中の過ごし方にメリハリが生まれ、だらだらと時間を過ごしてしまうことを防げます。
学習環境にこだわった場所選び
自己学習を効果的に行うためには、集中できる環境が非常に重要です。ワーケーション先を選ぶ際には、通常の仕事環境に加え、学習環境としての suitability を重視しました。
私がポイントとしたのは以下の点です。
- 静かで落ち着ける空間: 個室はもちろん、共有スペースでも静かなエリアがあるか。
- 安定した高速インターネット環境: オンライン講座の受講や資料検索に必須です。
- 作業スペース: ノートPCだけでなく、参考書を広げたりメモを取ったりできる十分な広さのデスクと、快適な椅子があるか。必要であれば外部モニターの有無も確認しました。
- 気分転換できる周辺環境: 学習に疲れたときに、すぐに散歩に出かけたり、景色を楽しんだりできる場所が近くにあると、集中力を維持しやすくなります。
実際に私が利用したのは、都心から少し離れた、比較的新しいコワーキングスペース併設型の宿泊施設でした。日中は併設のコワーキングスペースで仕事をし、夕食後や早朝などの時間を利用して、部屋のデスクで学習するというスタイルを取りました。
この施設は、部屋のデスクも広めで椅子も長時間座っていても疲れにくいものでした。また、コワーキングスペースには集中ブースもあり、気分を変えて学習することも可能でした。周辺には自然豊かな公園があり、適度に散歩を取り入れることでリフレッシュできました。
ただし、一つだけ課題だったのは、コワーキングスペースの終了時間でした。夜間に集中して学習したい場合は、部屋で作業する必要があり、コワーキングスペースのような他の利用者の気配がない環境の方が集中できるという方もいるかもしれません。ご自身の学習スタイルに合わせて、施設の学習環境を事前にしっかり確認することをおすすめします。
仕事と学習、リフレッシュのバランス
ワーケーション中にスキルアップを目指す上で、最も難しかったのが「仕事」「学習」「リフレッシュ」のバランスを取ることでした。ついつい仕事に時間を取られすぎたり、逆に学習に集中しすぎてリフレッシュの時間を削ってしまったりということもありました。
私の経験から効果的だったと感じるのは、以下の点です。
- タイムブロッキング: 事前に1日のスケジュールを細かく決め、仕事時間、学習時間、休憩・リフレッシュ時間を割り当てました。
- 学習時間帯の固定: 私の場合は、仕事が始まる前の早朝か、夕食後の時間帯を学習時間として固定しました。習慣化しやすく、仕事に引きずられることなく集中できました。
- 無理な詰め込みをしない: あまりに多くのタスクや学習目標を詰め込むと、かえって全てが中途半端になり、疲労感だけが残ります。達成可能な範囲で計画を立てることが重要です。
- 意識的なリフレッシュ: 景色を楽しむ、美味しいものを食べる、温泉に入るなど、ワーケーションならではのリフレッシュ時間を意識的に取り入れました。これが結果的に仕事や学習への集中力維持に繋がります。
スキルアップワーケーションのリアルな成果と課題
今回のスキルアップワーケーションを通して、目標としていたプログラミング言語の基礎を習得することができました。普段の環境ではなかなか確保できなかった「集中して学ぶ時間」を確保できたことが、大きな成果だと感じています。新しい知識を得たことで、仕事へのモチベーションも向上しました。
一方で、課題もいくつかありました。
- 誘惑との戦い: ワーケーション先の魅力的な環境（美味しい食事、観光スポットなど）の誘惑に負けそうになることもありました。目標を常に意識し、事前に計画したスケジュールを守る意志の強さが必要だと感じました。
- 疲労管理: 仕事、学習、リフレッシュと全ての時間を有効活用しようとすると、予想以上に疲れることがあります。無理は禁物で、体調を崩さないよう、十分な睡眠や休息も計画に含めるべきでした。
まとめ：自分に合ったスタイルで、学びのあるワーケーションを
自己投資としてのワーケーションは、仕事の生産性向上だけでなく、自身の成長に繋がる非常に有意義な過ごし方だと実感しました。
成功させる鍵は、明確な目的設定、学習環境に適した場所選び、そして仕事と学習、リフレッシュのバランスを意識的に取ることです。初めて挑戦される方は、まずは短期間から、無理のない範囲で始めてみることをおすすめします。
環境を変えることで、新しい視点や発想が生まれるだけでなく、普段手が回らない自己投資の時間も確保できるワーケーション。皆さんもぜひ、ご自身の学びたいことに挑戦するワーケーションを計画してみてはいかがでしょうか。