【体験談】離島ワーケーションのリアル!ネット環境・費用・過ごし方、私の体験談
ワーケーション先として、多くの方がリゾート地や温泉地を思い浮かべるかもしれません。しかし、私はあえて「離島」を選んでワーケーションを体験してみました。日常から完全に離れた環境で、仕事は成り立つのか?生活は不便ではないのか?初めての離島ワーケーションは、期待とともに多くの不安もありました。
この体験談が、離島でのワーケーションを検討されている方の参考になれば幸いです。
なぜ離島を選んだのか
私が離島でのワーケーションを選んだ最大の理由は、「究極の非日常」を求めたからです。都会の喧騒から離れ、美しい自然に囲まれた環境で、心身ともにリフレッシュしながら集中して仕事に取り組みたいと考えました。また、普段触れることのない地域の文化や人々と交流してみたいという好奇心もありました。
もちろん、離島ゆえの不安もありました。特にインターネット環境や生活インフラの整備状況は未知数でしたし、費用も本土と比較して高くなるのではないかという懸念もありました。しかし、その不安を乗り越えてでも体験してみたいという気持ちが勝り、挑戦することにしたのです。
私が体験した離島の仕事環境
私が訪れたのは、比較的観光地として知られているものの、大都市からのアクセスは船に限られるような、ある離島です。仕事環境について、特に重視していたのは以下の点でした。
インターネット環境
最も懸念していたのがインターネット環境です。事前にホテルのレビューや地域の観光情報サイトでWi-Fi環境についてリサーチしましたが、実際にどうなのかは行ってみるまで分かりませんでした。
私が宿泊した施設には共用エリアにWi-Fiがあり、客室内でも利用可能でした。速度は本土の大都市と比較するとやや遅いものの、ビデオ会議や大容量ファイルの送受信も概ね問題なく行えるレベルでした。ただし、時間帯によっては回線が混み合うのか、不安定になることもありました。万が一に備え、スマートフォンのテザリング機能や、可能であればモバイルWi-Fiルーターの持参も検討しておくとより安心できるでしょう。私の場合、幸いテザリングを使うほどの状況にはなりませんでした。
作業スペースと電源
宿泊施設には、デスクと椅子が用意されていました。広さは十分で、ノートPCと資料を広げても窮屈に感じることはありませんでした。また、デスクの近くに電源コンセントが複数あったため、PCとスマートフォンの充電を同時に行うことができ、大変便利でした。
もし宿泊施設に十分な作業スペースがない場合は、地域のカフェやコワーキングスペース(離島にあるかは事前に確認が必要)を利用することも選択肢に入ります。私が滞在した離島には小さな個人経営のカフェがいくつかありましたが、長時間の利用や大きな音を出す作業には向かない雰囲気でした。
周辺環境
仕事の合間の休憩時間に、窓から見える海の景色や、少し散歩に出ればすぐに触れられる自然は、何よりのリフレッシュになりました。都会のビル群とは全く違う環境で働くことは、集中力を維持する上でとても効果的だと感じました。ただし、自然が豊かな分、虫が多いなどの注意点もあります。
離島ワーケーションにかかった費用
ワーケーションの費用は、滞在期間や選ぶ場所、過ごし方によって大きく変わります。私の場合は、1週間滞在しました。かかった主な費用は以下の通りです(あくまで私のケースの目安です)。
- 交通費: 約3万円(本土からの往復船代)
- 宿泊費: 約4万円(1泊約6千円の民宿に7泊)
- 食費: 約2万円(自炊中心+たまに外食)
- アクティビティ・その他: 約1万円(レンタサイクル、観光施設の入場料など)
合計: 約10万円
本土での生活と比較すると、物価はやや高めだと感じました。特に食料品や日用品は選択肢が限られるため、事前に必要なものは用意していくことをお勧めします。宿泊費は、ホテルのグレードや時期によって大きく変動します。私は費用を抑えるため、キッチン付きの民宿を選び、自炊を心がけました。
離島での仕事と休暇の過ごし方
離島でのワーケーション中は、仕事と休暇のバランスを取ることが重要です。私の場合は、以下のようなタイムスケジュールで過ごすことが多かったです。
- 午前中: 起床後、簡単な朝食を済ませてから仕事開始。集中力が高まる時間帯に重要なタスクをこなす。
- 昼休み: 海辺を散歩したり、地元の食堂でランチを楽しんだり。気分転換をしっかり行う。
- 午後: 再び仕事。午前中のタスクの続きや、メール対応、打ち合わせなど。
- 夕方: 仕事を終え、海に沈む夕日を見に行ったり、温泉施設で疲れを癒やしたり。
- 夜: 自炊したものを食べたり、地域の人と交流したり、星空を眺めたり。
意図的に仕事の時間を区切り、休憩時間や業務後の時間を自然の中で過ごすようにしました。特に、スマートフォンから離れて自然の中に身を置く時間は、デジタルデトックスにもなり、頭がクリアになるのを感じました。また、地元のスーパーで食材を買って自炊したり、港で漁師さんと少し立ち話をしたりといった、地域との小さな繋がりが日々の生活に彩りを与えてくれました。
離島ワーケーションの良かった点・難しかった点
良かった点
- 圧倒的なリフレッシュ効果: 美しい自然、穏やかな空気は、想像以上に心身のリフレッシュになりました。仕事のストレスが軽減され、前向きな気持ちになれました。
- 高い集中力: 日常の誘惑が少ないため、仕事に集中しやすい環境でした。
- 地域との繋がり: 地元の方々との温かい触れ合いがあり、旅とは違う「暮らすような感覚」を味わえました。
- 新しい発見: 島の文化や歴史に触れ、知的好奇心が刺激されました。
難しかった点
- インターネット環境の不安定さ: 時折、回線が不安定になることがあり、重要なオンライン会議の際は少しヒヤヒヤしました。
- 生活インフラの制限: 大きなスーパーやコンビニがなく、買い物や食事の選択肢が限られます。医療機関も限られている場合が多いです。
- 天候の影響: 船の欠航など、天候によって移動手段が影響を受けるリスクがあります。
- 孤独感(人によっては): 一人での滞在の場合、人によっては孤独を感じるかもしれません。私は地域の方との交流を楽しめましたが、完全に一人で過ごしたいタイプの方もいるでしょう。
どんな人に離島ワーケーションはおすすめか
私の体験から、離島でのワーケーションは以下のような方におすすめだと感じます。
- 究極の非日常とリフレッシュを求めている方: 日常から完全に離れた環境で、心身ともにリフレッシュしたい方。
- 自然が好きな方: 海や山など、豊かな自然に囲まれて過ごしたい方。
- 集中して仕事に取り組みたい方: 周囲の誘惑が少ない環境で、作業効率を上げたい方。
- 地域の文化や人との交流に興味がある方: 観光だけでなく、地域に根ざした体験をしてみたい方。
一方で、
- 常に高速で安定したインターネット環境が必要な方
- 買い物の便利さや豊富な飲食店を重視する方
- 都市部のようなエンターテイメントを求める方
には、もしかしたら不向きかもしれません。
離島ワーケーションに挑戦するあなたへ
もし離島でのワーケーションに興味を持たれたなら、まずは情報収集から始めてみてください。行きたい離島のインターネット環境、宿泊施設の詳細、地域の生活インフラ(スーパー、病院など)、そしてアクセス方法(船の本数や欠航リスク)などをしっかり確認することが重要です。
そして、少しの不便さも「離島らしさ」として楽しむくらいの気持ちで臨むと、きっと素晴らしい体験ができるはずです。
私の離島ワーケーションは、単に場所を変えて働くというだけでなく、自分自身の働き方や暮らし方、そして自然との向き合い方について深く考える貴重な機会となりました。ぜひ、あなたにとって最高のワーケーション体験を見つけてください。