【体験談】初めてのワーケーション失敗談から学ぶ:次に活かす改善策と成功体験
はじめに:初めてのワーケーション、期待と現実
こんにちは。Webデザイナーとしてリモートワークをしている者です。「いつかワーケーションを体験してみたい」という思いは、多くの方がお持ちのことと思います。私自身も、初めてのワーケーションには大きな期待を抱いていました。しかし、現実は想像通りにはいかないものです。私の初めてのワーケーションは、期待とは裏腹に、いくつかの点で「失敗だったな」と感じる部分がありました。
この記事では、私の初めてのワーケーションでの具体的な失敗談と、そこから何を学び、どのように改善して2回目のワーケーションを成功させることができたのか、リアルな体験談をお話しさせていただきます。これから初めてワーケーションに挑戦する方や、一度経験したけれどもうまくいかなかったという方の参考になれば幸いです。
私の初めてのワーケーションで起きた「失敗」
私が初めてワーケーションに挑戦したのは、地方の海沿いの町でした。美しい景色に惹かれ、「ここでなら仕事も捗り、心身ともにリフレッシュできるだろう」と考えたのです。しかし、実際に体験してみると、いくつかの課題に直面しました。
失敗1:仕事環境の確認不足
宿泊施設を選ぶ際、ついロケーションや景観、温泉などに目が行きがちでした。もちろんそれらも重要なのですが、肝心の「仕事環境」についての確認が不十分だったのです。
- ネット環境: 事前にWi-Fiがあると確認していましたが、実際に利用してみると速度が非常に遅く、オンライン会議や大容量ファイルの送受信に苦労しました。不安定で途切れることもあり、重要な打ち合わせ中に冷や汗をかいた経験もあります。
- 作業スペース: ホテルの部屋にデスクはありましたが、狭く、長時間PC作業をするには適していませんでした。椅子も一般的なダイニングチェアで、腰への負担を感じました。また、電源タップの場所が不便だったり、照明が暗かったりといった細かい点も、積み重なるとストレスになりました。
- 集中できる環境: 窓からの景色は素晴らしかったのですが、それがかえって集中を妨げることもありました。また、周辺の生活音なども気になり、自宅やコワーキングスペースのような集中できる環境とはかけ離れていました。
失敗2:計画の甘さ(特に仕事と休暇のバランス)
「ワーケーションだから、仕事もするけど観光も楽しもう」という漠然とした考えで出発してしまいました。その結果、
- 仕事のタスク管理: いつ、何を、どこまでやるのか、具体的な計画を立てていませんでした。美しい景色や美味しい食事に誘われ、ついつい仕事の時間を削ってしまい、夜になって慌てて作業することもしばしば。結局、仕事も中途半端になり、かといって休暇を満喫できたかというと、そうでもないという消化不良な結果に。
- リフレッシュのタイミング: 「仕事の合間に」と考えていましたが、明確な区切りがないため、いつまでも仕事から離れられない、あるいは逆にリフレッシュしすぎてしまう、という状態でした。温泉に入っても、仕事のメールが気になってしまうこともありました。
失敗3:情報収集不足による予期せぬ出費
宿泊費以外にかかる費用について、十分にシミュレーションしていませんでした。滞在中の食事代、移動費、ちょっとした観光やお土産代など、想定以上の出費がかさんでしまいました。「まあ、なんとかなるだろう」という安易な考えが招いた結果です。
初めての失敗から学んだことと改善策
初めてのワーケーションでのこれらの失敗から、多くのことを学びました。特に重要だと感じたのは、「ワーケーションは旅行とは全く違う」ということです。仕事をする場所である以上、最低限の仕事環境が確保されていることが大前提であり、その上でいかにリフレッシュや観光を楽しむかを計画する必要があるのです。
これらの学びを踏まえ、2回目のワーケーションに向けて、以下の点を改善しました。
改善策1:徹底した「仕事環境」重視の場所選び
2回目の場所選びでは、景観や観光要素よりも「仕事環境」を最優先に考えました。
- 施設の詳細確認: ワーケーションプランを提供している施設や、コワーキングスペース併設の宿を中心に探しました。公式サイトだけでなく、口コミサイトやSNSで、実際の利用者が投稿している写真や情報(特にWi-Fi速度のレビューなど)を丹念にチェックしました。施設に直接問い合わせて、ネット環境の安定性や速度、作業スペースの快適さについて詳しく確認することも行いました。
- コワーキングスペースの活用: 滞在先の近くや、施設自体に併設されたコワーキングスペースを利用することを前提に計画しました。これにより、集中して仕事に取り組める環境を確保できると考えました。
- 快適な作業道具の準備: 長時間の作業に備え、普段使っているPCスタンドや外付けキーボードなど、可能な範囲で仕事の効率を上げるための道具も持参することにしました。
改善策2:「仕事」と「休暇」を明確に区切る計画立案
初めての反省を踏まえ、2回目のワーケーションでは、出発前に詳細なスケジュールを立てました。
- タスクと時間の明確化: ワーケーション中に達成したい仕事のタスクリストを作成し、それぞれのタスクに充てる時間や完了目標日を設定しました。
- タイムブロック: 1日のスケジュールを細かくタイムブロック化しました。「午前9時~12時は集中してコーディング作業」「午後1時~3時はオンライン会議やメールチェック」「午後3時以降はリフレッシュタイム」のように、仕事と休暇の時間を明確に区切りました。これにより、仕事中は集中し、オフの時間は罪悪感なく楽しめるようになりました。
- リフレッシュの目的設定: 単に「観光」ではなく、「地元の美術館を訪れる」「海岸沿いをウォーキングする」「普段読めない本を読む」など、具体的なリフレッシュの目的を設定しました。これにより、オフの時間も漫然と過ごすことなく、質の高いリフレッシュができるようになりました。
改善策3:費用計画の具体化
2回目のワーケーションでは、予想される費用を事前にリストアップし、予算を組みました。
- 項目の洗い出し: 宿泊費、交通費、食費(自炊、外食、カフェなど)、コワーキングスペース利用料、アクティビティ費用、日用品費など、細かく項目を分けました。
- 予算配分: 各項目に大まかな予算を割り振り、合計金額を把握しました。これにより、どこにどれだけお金がかかるのかを事前に把握でき、無駄な出費を抑える意識を持つことができました。
学びを活かした2回目のワーケーション体験談
これらの改善策を実行した2回目のワーケーションは、初めての時とは全く違う、非常に充実したものとなりました。
選んだ場所は、都心から少し離れた地方都市にある、コワーキングスペース併設型のゲストハウスでした。
- 仕事環境: ゲストハウスの共有部に設けられたコワーキングスペースは、高速Wi-Fi、十分な電源、集中できる個別ブース、快適なチェアが完備されており、自宅よりも集中できる素晴らしい環境でした。他の利用者との緩やかな交流もあり、刺激を受けることもありました。
- 仕事と休暇のバランス: 事前に立てたスケジュールのおかげで、午前中は集中して仕事に取り組み、午後は地元の図書館で調べ物をしたり、商店街を散策したりと、計画通りのリフレッシュ時間を過ごすことができました。仕事の進捗も良く、予定通りにタスクを完了できました。
- 費用: 事前に費用計画を立てていたため、予算内で滞在を終えることができました。自炊と外食のバランスを取るなど、意識的に費用管理ができたのが大きかったです。
この2回目の体験を経て、ワーケーションの本当の魅力、すなわち「場所を変えることで仕事の生産性を維持・向上させつつ、質の高いリフレッシュを得る」ことを実感できたのです。
まとめ:失敗を恐れず、学びを次に活かす
初めてのワーケーションで失敗を経験したことは、決して無駄ではありませんでした。その失敗があったからこそ、何が重要なのかを深く理解し、次に活かすことができたのです。
もしあなたが初めてのワーケーションに不安を感じている、あるいは一度経験したけどうまくいかなかったとしても、どうか落ち込まないでください。失敗は、より良いワーケーションのための貴重な学びの機会です。
私の経験から、特に初めての方にお伝えしたいのは、以下の点です。
- 仕事環境の確認を最優先に: 特にネット環境と作業スペースは、妥協せずに確認しましょう。
- 具体的な計画を立てる: 仕事のタスク、スケジュール、リフレッシュの内容、費用など、できるだけ具体的に計画しましょう。
- 完璧を目指さない: 最初から全てがうまくいくとは限りません。うまくいかなかった点があれば、それは次に活かすための学びだと捉えましょう。
ワーケーションは、リモートワークの新しい可能性を広げる素晴らしい働き方です。私の失敗談と改善策が、あなたのワーケーション体験をより良いものにする一助となれば幸いです。ぜひ、あなたのペースでワーケーションを楽しみ、新しい働き方を見つけてください。